[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
検索結果に対する生成AIの影響は?
少し主観的な感覚にはなりますが、最近Googleで検索をしていると、
検索結果にSGE(Search Generative Experience)を見る機会が
増えてきたように感じます。
SGEとは「Search Generative Experience」の略で、
検索結果の中に生成AIによるコンテンツが表示される機能です。
詳しくは以下のリンクをご覧いただければと思いますが、
皆さんも日頃から目にしているのではないでしょうか。
生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介
https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/2023_08_search-sge/
SGEが発表された当初、懸念されていたのは
「ユーザーが検索結果内の生成AIコンテンツで満足してしまい、
リンクをクリックしなくなるのではないか?」という点でした。
つまり、検索エンジン経由のアクセスが減少する可能性です。
そこで、現時点で実際にどうなっているのか、
あるサイトのデータを使って調べてみました。
調査対象は、あるキーワードで数年間ずっと検索結果の1位に
表示されている、用語集のコンテンツです。
現在そのキーワードで検索すると、ページ自体は変わらず1位に
表示されているものの、同時にSGEによる生成AIコンテンツも表示
されるようになっています。
確か、1年ほど前にはこのキーワードで検索してもSGEは
出ていなかった記憶があります。
そこで、Googleサーチコンソールを使って、
検索エンジンからのアクセス状況を「直近1ヶ月」と
「昨年同時期の1ヶ月」で比較してみました(※数値は概算です)。
■直近1ヶ月
表示回数:約1,900回
クリック数:約150回
CTR(クリック率):約8%
平均掲載順位:1位
■昨年同時期
表示回数:約2,000回
クリック数:約250回
CTR(クリック率):約13%
平均掲載順位:1位
この結果から分かるのは、表示回数や掲載順位には大きな変化が
ないものの、クリック率は約5ポイント減少していたという点です。
やはり、SGEが登場したことで集客に影響が出ていると考えるのが
自然かもしれません。
一方で、昨年と比較してコンバージョンには大きな変化はなく、
アクセス数の減少がサイト営業への直接的な影響につながっている
わけではありません。
むしろ、ノイズ的なアクセスが減ったとも言える状況です。
用語集やFAQのようなコンテンツ経由で訪れるユーザーは、
成約につながる確率は高くないものの、数を集めればお客様と
出会えるチャンスはありました。
しかし、こうした情報は今後はSGEに代替されやすいため、
これらのコンテンツだけで集客するのが、そもそも難しくなって
くるかもしれません。
生成AIが台頭してくる時代でも選ばれるコンテンツとは何か、
改めて自社サイトの役割を見直すタイミングに来ている
のではないでしょうか。
2025.04.09