[イーナチュラルな人々]
父の日記10年分が一瞬で消えた話
先日、実家に帰省したときの話。
僕がコンピュータのセッティングをしたこともあり、
父は長年のMacユーザーです。
ネットでニュースをチェックしたり、ネット検索したり、
Wordを使って退職者の会の会報づくりをしたり、
日記も長年にわたって毎日Macで執筆しています。
カレンダーや写真などもiPhoneと連携セッティングしてあるので、
外出先で予定を確認したり、写真撮影や加工もこなして、
周囲からPC/スマホ活用具合を驚かれているようです。
そんな父から「長年書き溜めた日記が全部消えた!」と、
困った様子で相談がありました。
消えたという時期や経緯を聞いたり、実際にMacを調べてみると、
どうやらUSBメモリに保存していたファイルを誤ってゴミ箱へ入れ、
そのまま空にしてしまったようです。
USBメモリはもちろん、
Macの中をあれこれチェックしても影も形もなし。
「あー、お手上げかな~?」などと頭をよぎりながら、
ふと思い出したのがMacのバックアップ機能 Time Machine でした。
仕事でもうっかりファイルを消してしまうことがあり・・・
自分でも何度もお世話になっています。
そんな Time Machine で、消えた日記ファイルがありそうな
フォルダを探索し、消えた日記が存在している世代まで
タイムスリップをしていきました。
するとそこに、父の日記ファイルがしっかり残っていました。
後は、ワンクリックで復元完了。消えたはずのファイルが、
まるで何事もなかったかのように戻ってきた瞬間です。
「日記、あったよ!」と伝えると、父の安堵の笑顔がありました。
デジタルデータは便利ですが、失うときは一瞬です。
操作ミス、機器トラブル、ウイルスなど、リスクだらけです。
このコラムを読み終えたら、ぜひご自身のバックアップ設定を
見直してみてください。
何年後からの自分から、感謝される日が来るかもしれません。
2025.07.09