[ホームページを「できる営業マン」にする方法]
失敗例ニーズを拾えるサイト
AI検索が何かと脚光を浴びる昨今ですが、キーワードを中心とした
従来の検索ニーズももちろん無視できるものではありません。
サイト制作に初期の段階においては、どんなキーワードで検索する
お客様が自社の顧客になりえて、どうやったら出会うことが出来る
のか、試行錯誤しながら答えらしきものを導き出していきます。
その際に、うっかりすると見過ごしてしまうのでネガティブ系の
検索ニーズです。分かりやすいところでいうと、失敗・デメリット・
トラブルといったキーワードになるでしょうか。
B to B系のWebサイトであれば、今どきはどのサイトでも
事例・実績などのコンテンツがあり、過去の成功事例をたくさん
掲載していると思います。
自社の強みをアピールし「ここにまかせよう!」とお客様の
背中を最終的に後押しする頼りになるコンテンツです。
一方で、まだどこに依頼するか決めていない検討段階のお客様は、
失敗を避けるために、成功例と同じくらい失敗例も一生懸命に
検索しています。
「○○ 失敗例」「○○ トラブル」「○○ デメリット」と
いったキーワードで、まずはリスクを確認してから
候補を絞り込もうとしているわけです。
ところが、サイトの企画段階では「成功事例を増やそう」という
発想は出てきても、「失敗例をあえて載せて集客しよう」という
発想はあまり語られません。ネガティブな情報を載せるのは
勇気がいりますし、社内の理解も必要になります。
ここで言う失敗例とは実際にあった特定の出来事ではなく、
「現場で起きやすいつまずき」と「それをどう防ぐか」をセットで
伝えるコンテンツを想定しています。
たとえば「ありがちな3つの失敗」をあげて、「なぜ起きるのか」
「事前に何を確認すべきか」「自社ではどう防いでいるか」を
整理してあげるだけでも、顧客の信頼感を得られるはずです。
こうしたコンテンツは、ブログやコラムとして発信していくのが
現実的です。AI検索の時代でも情報発信は変わらず大切なのです。
成功例ニーズだけでなく、失敗例ニーズもきちんと受け止める。
これが、慎重に情報収集をしている「将来の良いお客様」と
出会える確率を高める、一つのカギになるはずです。
2025.12.10