[イーナチュラルな人々]
甥っ子とシャーペンと、時代の進化
今年中学校に入学した甥っ子に、入学祝いに何が欲しいか尋ねた
ところ、「シャープペンシル、オナシャス!」と返事が来ました。
シャーペン、そういえばこの20年くらい使っていません。
子どもの頃は、「なんで大人って、間違っても消せないボールペン
使ってんの?」と疑問だったのに、気づけば自分も使うのは
ボールペンばかり。消せない文字を人生に刻んでおります。
大人になってわかったのは、むしろ「消えたら困る」シーンの方が
圧倒的に多いということ。そりゃ、シャーペンとは疎遠にも
なるわけです。
で、ちょっと気になって最近のシャーペン事情を調べてみたら
もう、進化がすごい。あの、軸に芯が入ってるだけのアナログ魂は
どこへやら、私にとっては未来文具でした。
書くたびに芯が回転して、いつでも細い字が書けるですって?
そういえば昔、芯が片減りして字が太くなってきたら、
シャーペンを地味に回してたなぁ。それが今や自動。
さらに、ノックしなくても自動で芯が出てくるですって?
ノックして芯を出す、あの儀式こそがシャーペンの
アイデンティティだったんじゃないの?
ノックする権利は、もはや我々にはないのか!
文房具マニアの方には今さらな話かもしれませんが、
私は完全にノーマーク。まさか、こんなところで時代の波に
置いていかれていたとは思いませんでした。
そんなシャーペンはコチラです。
KURUTOGA DIVE | 三菱鉛筆株式会社
https://www.mpuni.co.jp/special/kurutogadive/
5,500円、シャーペンが5,500円。
お高い。トゥーマッチじゃないのか? と一瞬たじろぎましたが、
いやいや、こういうのはロマンだからと、コレに決定。
が、どうやら人気商品らしく、ネットはどこもプレミア価格。
ロマンよりも現実の壁が高いですよ、これは。
そこで、ネットを諦めてアナログな手段にスイッチ。
県内・都内の取り扱い店に片っ端から電話をかけて、
運良く在庫をゲットしました!
甥っ子よ、ご所望のシャーペンをご用意したぞ。
これはただの文房具ではない。私のロマンと、最新技術と、
電話代が詰まっている。
大切に使ってね。
2025.04.23