唐突ですが、私は左利きです。

左利きと言っても、お箸は右だけど他は左という人もいれば、
ペンは右だけど後は左と言った具合に、なんらかの形で右も使える
左利きの方が多い気がします。私の周りだけかもしれませんが。

さて私はと言うと、これが完全な混じりっけなしの左利きです。
右手を使うことなく、ほぼ全てのことが左手です。インドでは
生きていけませんね。

自分の中では左利きであることが完全な日常なので、

・なぜボールペンがかすれるのか ＝ 押して書くのでペン先回らず
・なぜか習字が下手 ＝ とめ・はね・はらいは右利き前提の造形

といった右利き前提の物事の理にも、ある程度の物心がつくまで
気がつきませんでした。

そんな訳で肉体的に左手が利き腕であることは認識しつつも、
利き腕って一般的には右だから、私の利き腕側は私にとっての
右側？ あれ？？ むむむ？？？とある時期にゴチャっとした
ことがありました。

その結果、利き腕というモノサシでの左右の判断が私の中で
バグるようになって、咄嗟の場面で左右がパッと出なくなりました。

以前の話ですが、友人の車に同乗して道案内をしている際に
左手方向を指さしながら「そこの角を右へ」とかましてしまい、
あなたの道案内は実に危険であると指摘されたことがあります。

自分の利き腕は左・世間の利き腕は右・行きたい方向は利き腕側、
いろいろバグって、指はするどく左を指しつつ、発せられる言葉は
元気よく「右！」となるのだと、私自身は考えています。

まぁ、同じ話を左利きの人から聞いた試しがないので、
私個人の問題であることは、皆様からのご指摘を受けるまでも無く、
十分承知しております。