ある朝、私は気がかりな夢から目ざめたとき、
自分がベッドの上で背中の激痛に耐えていることに気がついた。

すみません、カフカの「変身」の冒頭をパクってしまいましたが、
激痛は本当の話です。朝起きたら、右の肩甲骨と背骨の間あたりに、
寝違えたような痛みが走っておりました。

前日に激しい運動や変なところをひねったということもなく、
全く身に覚えが無いのですが、ちょっと咳払いをしただけで、
神経を直接触られたような電撃が背中に走ります。

僕は、こういう体の不調が発生したときには、
インターネットに答えを求めないようにしています。

昔はよく検索しましたが、大抵が癌とか、ガンとか、がんとか、
あんまり前向きな気持ちになれない理由にたどり着くので、
最近はやめました。

で、整形外科の直行したところ、
ぎっくり背中という結論になった次第です。

ぎっくり背中という病気が正式にあるわけでなく、
俗にいうぎっくり腰と同じ症状が背中にも発生した場合、
なんとなくそんな言い方をするっぽいです。

もうなかなかのお爺ちゃんのお医者様に原因を聞いてみたところ、

「まぁ歳だよ。人間は消耗品だからねぇ～」

とのお言葉をいただきました。
重すぎるその言葉で、ぎっくり背中が再発しそうです。