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[ホームページを「できる営業マン」にする方法]

Webの流儀、紙の流儀

文/田中 秀史 :: 2008.11.26

ホームページの制作を進める中で、サイト内に掲載する文章に関し
て、お客さんから次のような要望を時々いただくことがあります。


「文章の改行位置は、元原稿と同じようにしたいんだけど...」
「文章は明朝体にしたいなぁ」
「写真の色味がちょっと気になるんだけど...」


これまでのケースでいうと、出版物の制作経験があるお客様からは
上記のようなリクエストをいただくことが多いような気がします。

雑誌や書籍などのDTPの世界では、改行位置や字詰め、写真の色味
などを制作者の意図する形にコントロールすることが当然のことだ
と思いますが、Webの世界では結構難しい注文です。

それは、ホームページを閲覧する環境が多岐に渡っていることと、
閲覧者が好みに応じて各種設定を変更している可能性があることに
起因しています。

ホームページを閲覧するために、私達はブラウザと呼ばれるソフト
を利用しています。それぞれ特徴を持ったブラウザが流通し利用さ
れていますが、実は各ブラウザには「方言」とも言えるような微妙
な違いがあります。

そのため、同じように表示されるようなページを作ったとしても、
実際にはブラウザによって1行の文字数や文章の改行位置が違うと
いったことが発生します。

また、そもそも文字の大きさは閲覧者側で変更することが可能なの
で、どんな環境でホームページを閲覧しても、書籍のようにキッチ
リと文字ヅラを合わせるのはかなり難しいのです。

また写真の色味も、各パソコンのディスプレイによって発色の仕方
が違うので、どの環境でも同じように見えるようにすることは事実
上不可能と言えます。

ということで、制作者がコントロール出来る範囲の大きい出版物と、
閲覧者の環境に影響を受けることが大きいWebとでは、そもそも流儀
が違うと考えたほうが良いでしょう。

「どんな環境でも同じように閲覧出来るようにする」ということに
ついては、それがWeb制作会社の技術や力量と見られることもあり
ます。確かに、技術や時間や努力によって克服出来るものもありま
すが、一方で手間をかけた分だけの「コスト」は、誰かが負担しな
ければいけないはずです。

ブランドイメージや芸術性を伝えるサイトは、細部にわたって制作
者の意図通りの見え方することが最重要であり、そこにコストをか
けるのは意味のあることだと思います。

一方で、情報を相手に伝えることが重要なB to Bサイトなどでは、
微妙な見え方の違いに力をそそぐよりは、情報の内容そのものの質
を高めるほうにコストをかけた方が、サイトオーナー・サイト閲覧
者双方の利益に繋がるのではないかと考えています。

もちろん、内容が間違って伝わってしまうような見え方の違いは絶
対に避けたいところですが、比較して初めて分かる程度の微妙な違
いは、「だいたい大丈夫だな」くらいの気持ちでいたほうが、精神
衛生上は良いのではと思っています。

2008.11.26


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