[Webに効くおクスリ]
処方箋:閲覧者の予想を裏切らないようにしましょう
仲間由紀恵主演のテレビドラマ「ごくせん」。現在パート3の放送中ですが、な
かなかの高視聴率を誇っているようです。
その人気の秘密は、一言で言うと「王道」ではないでしょうか。現代版「水戸
黄門」とも言われるとおり、生徒のピンチに主人公が颯爽と現れるという「よっ、
待ってました!」的展開に視聴者は安心感と爽快感を感じるわけです。
さて、ホームページにも「王道」はとても重要です。「閲覧者が予想したとお
りの動作をしてくれること」と言った方が分かりやすいでしょうか。
みなさん、下記のような経験がありませんか?
・ロゴマークをクリックしてもトップページに戻らない
・色つきテキストに下線が引いてあるのでリンクだと思ったら違った
・普通のリンクだと思ってクリックすると重たいPDFファイルが開く
・普通のリンクだと思ってクリックするとポップアップウィンドウが開く
・目的のページへなかなかたどり着けない
・目立つところにメニューがない
このように予想を裏切られたとき、閲覧者は失望や怒りを覚えます。
「王道=つまらない」と考えている方もいるかもしれません。しかし、どんな
名曲も、拍子の取り方やコードの展開は基本を外れる物ではありません。また、
どんなに斬新なテーマの小説も、起承転結という王道の流れを無視すると破綻
してしまいます。
ホームページでも、サービスやコンテンツの企画そのもので予想外の新鮮さを
見せるのは重要だと思います。しかし、エンターテインメント性を主眼に置い
ている場合を除いて、ビジネスサイトの基本レイアウトや表現上のルールは王
道に沿ったかたちであるべきと考えます。
いろいろな会社のホームページを見る中で、何が王道なのか理解し、それを自
社サイトにも活かしていきましょう。
2008.05.28