文/田中 秀史
文章の初めにお断りしておきますと、
この件はこれといった決定的な対応策を弊社でも持ち合わせて
おりません。現在進行形の問題です。
さて「スパム」というと、多くのみなさんは迷惑メールを
思い起こすと思いますが、Webマーケティングで活用するツール
でも、このスパムが問題になっていることはご存じでしょうか?
例えば、みなさんが日常的に利用しているアクセス解析ツール。
多くのアクセス解析では、どこのサイトを経由して自サイトに
訪問したかを計測する機能がついています。俗に言うリファラーを
集計する機能です。
どのサイトを経由して訪問したかは、Web担当者にとっては大きな
関心事ですが、この心理を逆手にとり、アクセス解析のリファラー
情報にWeb担当者の興味を引きそうなドメイン名を不正に残して
いく行為を、リファラースパムといいます。
アクセス解析に残ったリファラースパムは、サイト本来の正しい
リファラー情報ではありませんので、アクセス解析の数字を
そのまま解釈してしまうと、誤った分析をしてしまうケースが
あります。
また、Webに設置したお問い合わせフォームプログラムや、
セールスフォースなどのCRMプログラムを、人力ではなく
特殊なプログラムを使って狙い撃ちして、何百という問い合わせ
メールやリードを送信する事例もちらほら耳にします。
大量の無意味なお問い合わせの中に、実際のお客様からの
ちゃんとしたお問い合わせが紛れ込むことになり、
仮に見逃すことになれば大きな損失になることもあるでしょう。
現状では、たまたま狙われたサイトが上記のような被害に
あっているだけで、広く一般に被害が広がっているわけでは
ありません。
ただ、このような行為が実際に発生していることは、
Web担当者であれば知っておくべきかと思います。
2017年09月13日