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[Webマーケティング羅針盤]

誰のためのサイトなのか?

文/イーナチュラル :: 2002.05.08

前回は「ウェブサイトの目的」についてお話ししました。今回はそれを受けて、
誰のためのサイトなのか? いわゆるターゲッティングの問題に触れたいと思
います。

一言でいえば、どんなお客さんを相手に商売をしていくか、という問題です。
今回も一般の商店を例えに話を進めますが、店舗を持つ通常の商店の場合、ど
んなお客さんが店を訪れているかは店頭に立っていれば一目瞭然です。

・若い人が多いようだ
・年輩の方が多いようだ
・男性が多い
・女性が多い

さらに言えば、ウィンドウ越しに店内を覗き、興味を示しつつも通り過ぎてい
くお客さんがいることだってすぐに分かるはずです。しかし、ひとたびこれが
ウェブサイトになると、きちんとアクセスログを分析しない限りはどのような
人(顧客)が見に来ているのか一切分からないのです。

このことは、初回にも説明した通り、アクセスログを解析することの重要性に
繋がる訳ですが、仮に専用ツールできちんとアクセスログを解析した場合、ど
のようなことが分かるようになるでしょうか。

一番分かりやすいのは、どのようなドメインから来ているか、ではないかと思
います。ドメインは「名前.co.jp」等に代表されるように、どのような企業に
属しているかが一目で分かります。アクセスログをきちんと分析した場合、こ
のドメインを用いてどういった会社がウェブサイトを訪れているかが分かるよ
うになるのです。この場合、プロバイダ経由のアクセスは全てプロバイダのド
メインが表示されてしまいますが、少なくとも独自のドメインを取得して専用
線接続をしている、インターネットに力を入れている企業が来てくれていると
考えることもできると思います。お互いにインターネットに注力していると、
メールでのやり取りから始まり、コンセンサスを得る時などにはメリットが大
きいと言えます。

話を戻しましょう。このようにドメインが分かると、これまでは思ってもいな
かった業種からお客さんが来ていることも分かる可能性があります。一般消費
者向けの製品だったのに、法人からのアクセスが多い。もしそういうことが判
明したならば、ウェブサイトのデザインの方向性を変更することだってあり得
ます。より深い情報、その業界に合った情報を提供することは、顧客獲得への
近道です。

もし少し突っ込んだお話をすると、専用のツールでアクセスログ解析をした場
合、それぞれのユーザーがどのような経路でウェブサイトを見ていったかも分
かるようになります。ページにおける滞留時間も分かるので、極端な話をする
と、Aという業界はXという商品に興味があるらしい、Bという業界はYという商
品に興味があるらしいといったことも、分かるようになる可能性だってあると
いうことです。

少し極端に思えるかもしれませんが、きちんとアクセスログを分析することは、
自社の強みをより明確にし、より的確な顧客へのアプローチを可能にするとい
うことをご理解頂けたらと思います。ウチはこの分野、業種に強いという思い
こみでウェブサイトを構築・運営してしまうと、誰も来てくれない、見てくれ
ないという思わぬ落とし穴に落ちてしまうことになります。独り善がりになら
ないように気をつけてください。

2002.05.08


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