[Webマーケティング羅針盤]
自社のコアコンピタンスは何か
先週はアクセスログの解析についてお話ししました。早速、自社ホームページ
のアクセスログの解析を行ってみたという方も多いのではないでしょうか。通
常、ウェブサーバに残されているアクセスログを解析するだけでもある程度の
ことは分かりますが、より突っ込んだ分析をするためには専用のプログラムを
用いることをお薦めします。
それでは、今週のテーマ「コアコンピタンスは何か?」に移りたいと思います。
コアコンピタンスとは「Core=核」「Competence=能力」で、文字通り核となる
能力という意味です。最近、よく耳にするようになりましたが、企業の競争力
を高めるために、資源を集中させるために自社のコアコンピタンスは何か?と
いうことを考える経営者のみなさんも多いかと思います。
コアコンピタンスについて考えることは何もホームページに限ったことではあ
りませんが、特にホームページを作る場合には何を伝えたいか、何をするため
のサイトかを考えることは重要です。
気合いが入りすぎてしまい、持ちうる情報を全て詰め込みすぎて、結局何を伝
えたいのかが不明瞭になってしまっているホームページをしばしば見かけます
が、みなさんも一度、自社のホームページをチェックしてみてください。思い
入れが強かったり、ましてや自分で手を加えている方になると、フラットな視
線で見ることができなくなってしまう場合もあるので、例えばあまりインター
ネットに詳しくない社員であるとか、家族の方に「このホームページは何を伝
えようとしているかわかる?」と聞いてみるといいかもしれません。
プレゼンテーションや営業の時もそうかと思いますが、アレもコレもとやって
しまうと、聞いている方は意識が散漫になってしまいます。お見合いの席で、
「ボクはあれとこれとそれができて、あれとこれとそれが趣味で‥‥」とやっ
てしまうと、家に帰ってどんな人だっけ?と考えた時に、妙に印象の薄いになっ
てしまうのと同じです。
ウチの強みはコレです!ウチはコレだったら他社に負けません!
う~ん、ないなぁ‥‥という方も要注意です。これ無くして企業の発展はあり
得ません。もう一度、事業内容を見直してみる必要があります。
そして、自社のコアコンピタンスを明確にした後は、ホームページを使って何
をしたいのかということも明確にしなくてはなりません。ただ単に会社案内を
載せたいという企業もあるかもしれませんが、多くは売り上げにつなげたいと
考えているのではないでしょうか。
例えば、自社製品の説明であったり、問い合わせ窓口であったり、資料請求で
あったり、何らかの効果を期待してホームページを開設することがほとんどだ
と思います。この場合も、あれこれそれと欲張らずに、
・問い合わせを受け付ける(その後、電話で営業)
・資料請求を受け付ける(その後、メールで営業)
・商品購入まで受け付ける
などの、ポジションを決めておくことが大切です。
何のためのサイトか、そしてウェブを作って何をしたいのかもう一度考えてみ
てはいかがでしょうか。
2002.04.24