先週末、登山の好きな友人と共に箱根の金時山に登りました。

お互い金時山に登るのは初めてでしたが、友人が調べてくれた情報
によると初心者向きの山ということだったので、過去に二度の登山
経験があった私はすっかりお散歩気分でおりました。

お天気も良く、お喋りに花を咲かせながら登山口まで着くと、下山
してきたご夫婦がクタクタな様子で「2時間はかかるよ。頑張ってね」
と応援してくれました。

この時、一抹の不安が私の頭をよぎります。
「え、2時間...？」

登り始めて10分。私は疑念を抱きます。
「斜面がきつすぎる...本当に初心者向きなのであろうか。」

すれ違う女性下山者数名が、斜面に足をとられて転ぶ様子を目の当
たりにし、私の不安はさらに大きくなります。

頂上に着くころ、息も絶え絶えに私は確信しました。
「これは...初心者向きなんかじゃない！」

登山に慣れた人の基準ではそうであったかもしれませんが、少なく
とも私にとっては決して初心者向きではなかった金時山。

何とか無事に下山できた時の、あの平地の愛おしさといったら、今
でも忘れることはできません。

結果的には、紅葉を楽しみ、富士山を拝み、日頃の運動不足を解消
できた充実の登山でしたが、それは山に慣れた友人の助けもあって
のこと。初心者向きという情報だけにとらわれて、浅はかな考えを
してしまった自分に反省の登山となりました。